絡繰異聞(本編)・読書実況感想

2022年6月1日に書かれた記事を、一部リンク修正のうえで転載しております。


 夜見ベルノさんというVtuberさんに、今度は絡繰異聞から本編を読書実況していただきました……!

 夜見ベルノさんは、『Mi→RiSE Project』所属のバーチャル小説発掘家さんです。よく、読書実況配信をされています。読書実況配信とは、朗読にコメントや、リスナーさんからのコメントを差し挟み、読書する様子を実況する配信のこと。ノベルスキーさんなどでも、1日1作は小説を紹介されております。気になる方はレッツ・フォロー!

 それにしても、ロゴ、かわいくないですか。大正・昭和あたりをイメージしたレトロフォント(今回初採用)を使用していただいたとのことです。
 今回は、選考会の基準が冒頭一文の提出で、『都市伝説がある。』という一文とタイトルからの連想で作っていただいた模様。

 さて、今回は当サイトにベルノさんをお迎えしましたので、無音PVの存在がバレました。

 そして、未来世界の物語であるということも、バレました。
 PVについては、ロゴとデフォルメキャラクターイラストをメインの素材として、登場人物紹介みたいな感じで作ってありますので、前日譚から始まり、本編につながっていきます。
 ベルノさん、こっちの仕込みに気付いてくださるので、実況を見ていて本当に気持ちが良いです。そして視聴者の方々のコメントも温かいので、安心して見ていられます。

 なお、今回、本編の方を実況に応募した理由は割と単純で、ベルノさんのイケボで聞くならナレーションがメインの本編かな、と思ったからです。前日譚は各章、主人公の一人称で進む挙げ句の果てに、第一章はショタ期から始まるので……。しかも、第三章は女性的な視点だし……。うん、本編の方が聞きたい。

 配信視聴中は、割と緊張してベルノさんのコメントに応えるのが精一杯なんですが、後からこうして感想を書く分にはコメントでいただいた感想にもお礼ができるので、今回も長文化すると思われます。

 表紙がつながっていることに気付いてもらえて、嬉しかったこととか。実際の本でも、きちんとつながるんですよ。
 PVすごいとか、キャライラストかわいいとか、本当に励みになります。

 と、いうわけで、PVを皆で見てからの読書実況です。

 軽妙な語り口なのは、やっぱりその方が読みやすいだろうし、楽しいだろうと思ってのことですね。リズム感、大事。本当は音読しながら書けば、もっと読みやすい文章になるのかもですが、大体脳内で流してます。で、いざ朗読しようとして詰まることがあります。

 さて、絡繰異聞ではレトロな雰囲気の単語が多いですが、それは一応、日本ベースの未来世界だということを醸し出したかったからですね。言葉遊びもまた、楽しい。タイトル、かつキーになっている絡繰という単語に辿り着くには色々頭を悩ませましたので、後から色々拾ってもらえて、良かったなと思います。

 そしてベルノさん、おそらく電脳世界に明るくていらっしゃる。いや、まあ、電脳世界に住まうお方なので、当然なのかもしれませんが……。
 わーさんは、実はその辺詳しくありません。フィーリングで書いてます。でも、盛り上がってたので、なるほどそういうこともあるのかと面白かったです。

 どんどん作品の裏側を覗き見してくれるのが楽しいし、しれっと書いたことをしれっと流さないからニコニコしちゃいますし、豊富な雑学に裏打ちされたコメントの数々が頭良いですし……。
 その合間に、テンポ感とか句読点の使い方が巧いと褒められれば、画面の向こうで照れて机をタシタシするしかないわけですよ。個人サイトがすごいというのは、時代を感じますね……。

 龍神警備会社の登場あたりで、きな臭い世界観がますます明らかになってきて、ディストピア感出てきましたね。治安は悪いのです。貧民街に違法廃棄場とかあるのです。ふふふ。読めば読むほど闇が出てくる話ではあるのですが、本編なのでドタバタ騒動譚としての一面もあるのですよ。

 お目々がグルグルしていく奏音のパニックぶりが正しくウケてくれたので、ちゃんとギャグパートがギャグパートとしての役割を果たしていると知ってホッとしてみたり。自爆騒ぎはただのギャグだった……!
 緩急というか、息抜きパートが入るのは、やっぱりちょっとボリュームたっぷりめだからですね。

 未来系ディストピア世界との評でしたので、ラノストさんでのジャンルは間違えてなかったと胸をなで下ろしつつ、映画化も合いそうというので、妄想捗りそうだなとニヤニヤしつつ、面白い作品と言ってもらえたのが嬉しかったです。もう語彙力がなくて申し訳ないんですが、やっぱりベルノさんの読書実況は良いですね……。

 と、いうことで、またそこそこの分量になりましたが、読者実況の感想文でした!
 最後になりましたが、とても素敵な読書実況をしていただきました夜見ベルノさんに、厚く感謝いたします。