桜吹雪

サクラフブキ 桜吹雪
春の陽気に舞う 冬の名残
真昼の光に 白く輝き
白昼夢の影に 哀しく酔わす

桜の木の根元には 永遠の眠り人がいて
その血を吸った花が 薄い紅に染まる
血の涙は冷たいけど 溶けないよ
春爛漫の風の中 冬の刻に囚われたまま

紅き満月は 常世への門
桜吹雪が よく似合う
白と薄紅の霞の中で
微笑う 貴方は 何を想う?

儚い命の華が散った
桜吹雪 サクラフブキ
風光る中 ふと立ち止まり
陽炎の中に 幻を望む