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その他>短歌集 3点追加
 久しぶりの更新です。
#短歌
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その他>アナログ絵>その他アナログ絵 2点追加
 久々にお絵描きした気がします。
#イラスト
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シリーズもの>絡繰異聞 こぼれ話1話追加
 招文堂 さんが「折る」をテーマにいつもの文芸文庫3を募集している と聞いて、提出するかは別として、絡繰異聞のキャラクターたちで後日談的に書き下ろしてみました。
#絡繰異聞 #小説
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奏音は一体何を折る?

「……なんですよ。なので、久々に折ろうかな、と」
 通話する奏音(かのん)の言葉尻だけが聞こえてきて、同じ部屋、少し離れたソファでダラダラとしていた璃音(りおん)天音(あまね)は顔を見合わせた。
「折る?」
 璃音(りおん)が首を傾げて復唱すると、天音(あまね)がもっともらしく頷く。
「鼻っ柱のことだね」
 数秒の沈黙。璃音(りおん)のジト目。
奏音(かのん)が、か?」
 この三人の中で普段最も引っ込み思案の性格をしているのが、奏音(かのん)であるというのに。
風薫(ふうか)にギャフンと言わせる的な意味で」
 風薫(ふうか)は過去に散々奏音(かのん)たちのことを嗅ぎ回り、結果奏音(かのん)不興(ふきょう)を買った情報屋の少女である。とは言うものの、天音(あまね)と同じく天然の(あお)り屋(と書いてトラブルメーカーと読む)属性の彼女は天音(あまね)とは気の合う同士として仲良しであるし、彼女に最も振り回されている璃音(りおん)がそれを許している以上、今更奏音(かのん)が何か復讐(ふくしゅう)めいたことをするとも思えない。二人は再び、首を傾げる。
「んー、じゃあ、矜持(きょうじ)?」
聖也(せいや)のか」
 さっきよりも璃音(りおん)のツッコミが早いのは、すぐさま心当たりに辿(たど)り着いたからだろう。
 聖也(せいや)は、現在奏音(かのん)の勤めている会社の先輩に当たる情報処理技術者(システムエンジニア)(この物語舞台の世間で言う技術士)である。(くだ)けた口調とは裏腹に、人間としては非常に優秀な技術士なのであるが、この場合は相手が悪かった。
 奏音(かのん)は見た目こそ(はかな)げな美少女であるが、一皮()いて現れるのは肉ではなく、機械の(かたまり)天音(あまね)によって機械化された彼女は、高度な思考プラグラムのデバッグ目的で作成されたこともあって、えげつないハッキング能力の持ち主なのである。しかも、なおタチの悪いことに、本人にその(すご)さの自覚がない。
 結果として、息をする(呼吸を偽装する)よりも簡単に、それこそ無自覚脊髄(せきずい)反射でそこらのプログラムをハッキングして操る奏音(かのん)のやらかしが聖也(せいや)矜持(きょうじ)を、下手したら彼の心でさえも、バキボキに折っている可能性はとても高いのである。
天音(あまね)兄さんも璃音(りおん)兄さんも、二人揃って首を傾げているなんて珍しいですね?」
 どうやら通話を終えたらしく、奏音(かのん)もソファに寄ってきたので、天音(あまね)が傾げていた首を反対側に倒す。
奏音(かのん)が、折るって言ったの聞こえたから、何を折るんだろうねって」
天音(あまね)にぃが鼻っ柱だの矜持(きょうじ)だの言うんだが、違うだろう? でも、自分には()ぐに思い付かなくてな」
 璃音(りおん)の説明に、奏音(かのん)まで首を傾げた。
「他所様の鼻っ柱とか矜持(きょうじ)とかを折るのが楽しいって言いそうなのは、私ではなくて、光希(みつき)の方ですよねぇ?」
 光希(みつき)は生前の奏音(かのん)にとって双子の弟ではあるが、廃棄(はいき)された後の奏音(かのん)が生きていると知って躊躇(ちゅうちょ)なく【処分(しょぶん)】するよう指示した旧家の跡取りでもある。彼ならば、己の一族のためにライバルを蹴落(けお)とすことも(いと)わないに違いない。
「じゃあ、奏音(かのん)は何を折るの?」
 ()れた天音(あまね)に、奏音(かのん)は何でもないような口調で答えた。
「紙、ですね。折り紙」

#絡繰異聞 #小説
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#絡繰異聞 の面々でMMOに手を出した場合、風薫(派手好き・体弱い設定あり)が普段できないこと!!って言いながらアタッカーに立候補して、電脳世界でのお仕事メイン的な意味で同業の聖也(お調子者兼不憫枠)と近接物理・魔法系どっちを取るかの仁義なきバトルが勃発。
それを呆れた目で眺める真理亜(聖也の姉・リアルではやや脳筋な物理最強枠で護衛兼社長補佐)はこんな時でも耀夜(真理亜の会社の美人社長)を護衛したくてタンクを選択。耀夜はと言えば護衛がつくからとバフ・回復職を確保。
天音ってぃ(元・狂科学者)は魔法アタッカーに興味を示すものの、もし錬金術的な職があれば興味と好奇心でそっちを優先。詩音(虚弱枠2人目)は生産特化職を探す感じ。璃音(詩音の兄)はここまでの全員の意見が出揃ってから、残った職でバランス見ながら選び出す(おそらく遠距離物理攻撃職)

ところがここでうっかり天音ってぃが奏音(非常識枠)に要らぬゲームの妄想をあれこれ吹き込んだ結果、真に受けた奏音が自覚なくゲームをハッキングしてデータを書き換えてしまい、ラスボス化。

ってところまで妄想した!!
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 そう言えば、最近久々に水彩で描いてたかも。
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絡繰異聞の本編6話目について
奏音と耀夜の出逢いパート!
ただし、初っ端から奏音が超警戒モード。

奏音の体は機械なので、痛覚に相当するのはエラー信号なのでしょう。
目を開けて完全休眠していればマネキン人形と思われた可能性がありますが、目を閉じていたので人間判定された模様。

さて、では機械人形は人間用の医療機関で直せるか?となると答えは当然NOなのですが、即座に分解されるか?となると、そちらは「相手次第」と思われます。
ところが既に『廃棄・処分』を経験している奏音は物事を悪い方へ悪い方へと考えてしまい、こうして人間不信・挙動不審の少女が出来上がったという寸法です。

以下、本編履修済み前提の語り

本編中では、ここからのパートは少々のギャグ成分を含みます。
奏音と龍神警備会社との間で盛大なすれ違いによるコントが発生するからです。
今回の話で触れられている通り、奏音は人間に保護されたくない訳ですが、『都市伝説になるくらい』人間っぽく不合理な挙動をする機械人形の存在が普通にショッピングモールに居合わせるなんてシチュエーション、なんてのも、一般人には思い付かないのです。
ついでに奏音たちは『元人間』なので感情に任せて不合理な選択をしたりしますし、天音ってぃが天才すぎて外見的にもほぼ人間なので、ますます仕方ないですね。

この物語は未来世界を舞台にしているので機械人形そのものは絡繰子の他にも存在していると思いますが、本来はそれぞれに『作成された目的』『プログラミングされた行動』がある筈で、ただ『生きる』ことそのものが主目的の絡繰師の存在はまだまだ時代を先取りしすぎているのです。
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#絡繰異聞

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2024年12月26日(木) 20時13分13秒〔13時間前〕