No.50, No.49, No.48, No.47, No.46, No.45, No.44［7件］

191文字編集

和条門　尚樹 (naoki) 2023年8月28日月曜日 07:05:37〔1年以上前〕作品,ランダムネタガチャ Post No.50

その吟遊詩人が訪れた街には、緑の祝福があるらしい。何のことか、ボクにはよく分からないけれど、やたらと噂として耳に飛び込んでくる。緑の祝福、って何だろう。荒れた大地を浄化して植物の種を蒔く、ボクの同業者かな。でもパパは、ボクを造るので精一杯だったって言っていたけどな？
無自覚な人工生命は、首を傾げた。

【緑】【吟遊詩人】【無自覚】【人工生命】
#小説 #150SS

188文字編集

和条門　尚樹 (naoki) 2023年8月27日日曜日 07:57:17〔1年以上前〕作品,ランダムネタガチャ Post No.49

硝子の壁の向こう側、凄絶な美貌を誇る舞姫が、昏い瞳で力無く座り込んでいた。美しいのも当たり前、彼女は至高の常世から堕天してきた存在らしい。魅入られるなよ、と忠告した上司は、先に席を外していた。そんな忠告が必要なら、先に席を外すというのは悪手だろうと思う。目が離せない。手が勝手に、部屋の解錠コードを、

【舞姫】【コード】【硝子】【堕天】
#小説 #150SS

194文字編集

和条門　尚樹 (naoki) 2023年8月26日土曜日 07:19:00〔1年以上前〕作品,ランダムネタガチャ Post No.48

思い出の中では、確かに自分には双子の片割れがいたのに。そんな痕跡は欠片も見当たらず、あまりに頭やら精神やらを心配されるものだから、いつしか幻だったのかと自分でも思い込んで。ペンデュラムに導かれた先、感情を失った操り人形の顔に、言葉を失った。自分がのうのうと恵まれた生活を送っていた間、その影では……。

【双子】【ペンデュラム】【思い出】【操り人形】
#小説 #150SS

184文字編集

和条門　尚樹 (naoki) 2023年8月25日金曜日 09:45:14〔1年以上前〕作品,ランダムネタガチャ Post No.47

粛正の為に潜り込んだアジトの奥、懐かしい気配。辿って見つけたのは、幻世が発見されたばかりの頃の、今はもう白紙に戻させた計画書。綴られているのは確か、人工生命を現世の民の影武者として用い、探索という名の侵略を行うというもの、だった筈。ははぁん、なるほど。それでこの組織には、こんなにも戦闘員がいたのか。

【幻世】【影武者】【人工生命】【白紙】
#小説 #150SS

36文字編集

和条門　尚樹 (naoki) 2023年8月24日木曜日 21:20:18〔1年以上前〕更新履歴 Post No.46

　参加イベントのページ内に来週末のイベントのお品書き画像を追加しました。

184文字編集

和条門　尚樹 (naoki) 2023年8月24日木曜日 15:29:31〔1年以上前〕作品,ランダムネタガチャ Post No.45

「『陽が落ちた後の薄明すら消えて、漆黒の闇、暗躍者たちの時間が始まる』……なぁんて、ね。ちょっとカッコつけてみたけど、今の時代、そんな夜になった程度で真っ暗闇になんかなるわけないし」
　持っていた本を放り投げ、電脳に動かされる機械仕掛けの絡繰師が嗤った。
「ふふ、舞台の幕はとっくに上がっているよ？」

【漆黒】【機械仕掛け】【薄明】【電脳】
#小説 #150SS